りんどう

「勝利・正義感・あなたの悲しみに寄り添う・寂しい愛情」という強さの中に繊細な優しさのある花言葉を持つ、「りんどう」という花。

難易度
形態
★★☆☆☆ 多年草
原産国
花期
本州、四国、九州 9月下旬~10月中旬
草丈
耐寒性
30~50cm 普通
管理
日当たり
[夏]明るい日陰 [冬]日向 日当たりと風通しのよい場所
水やり
耐暑性
水やりは1日1回 普通
植替え
 
5~6月  

 

特徴

りんどうは秋の山野草の代表的なものです。
原産地は世界各地に及び、日本では約18種が確認されています。
日本のほぼ全域に自生しており、主に本州・四国・九州の、人里に近い野山から山地の明るい林床や草原に見られます。
人気が高く、薬草としてもよく知られています。
もともとは野生の花で群生することなく、単独で自生する特性があります。

りんどうは3月頃から新芽を出し、茎葉を順調に伸ばして夏を乗り越えます。
9〜11月に開花し、冬に地上部を枯らし、休眠して越年します。
一度植え付ければしっかり根付いて、毎年秋に花を咲かせる息の長い植物です。
りんどうの花色は、青・水色・紫・白・ピンクなど様々。
中には白い花弁に紫がストライプ状に乗る複色もあるようです。
花姿は、直径2cmほどのベル形の花で、1輪に5〜6枚の花びらがつきます。
花穂を立ち上げ、この小さな花が連なって咲くのが特徴です。
光に反応して開花し、曇りの日や夜には花弁を閉じてしまう性質があります。
開花時期は、日当たりのよい場所で管理しましょう。
乾燥するとすぐに葉傷みを起こしてしまうので、水やりには注意してあげましょう。

りんどうは、一度水を切らすとなかなか回復しないので、乾かしすぎは禁物です!
水やりは1日1回と決めて欠かさずあげるようにしておきましょう。
春、秋、冬は朝、夏は夕方以降にたっぷりと水を与えてあげてください。  

 

りんどうの花言葉

勝利・正義感・あなたの悲しみに寄り添う・寂しい愛情

 

  肥料

元肥として、植え込み時に少量の緩効性化成肥料を施しましょう。

【庭植え】
3月と9月下旬に1度ずつ緩効性化成肥料を株周りに施しましょう
株の状態を見て勢いがないようであれば、液体肥料を水やり代わりに与えて、様子を見ましょう。

【鉢植え】
月に1回を目安に緩効性化成肥料を施しましょう
10日に1度を目安に、液体肥料を水やり代わりに与えてもかまいません。

・肥料不足になるとすぐに葉が黄変するので、注意して観察してください。  

 

病害虫

【さび病】
葉にイボのような斑点が出る病気
〜予防〜
周りに病気を広げないように、ただちに抜き取って処分しましょう。

【アブラムシ】
葉っぱの汁を吸って枯らせる害虫。
〜予防〜
水のあげすぎに注意して、風通しのよい場所で管理しましょう。

【ヨウトムシ】
夜に活動して茎や葉を食害する害虫
〜予防〜
植え付け時に適応の粒剤を土壌にまいておくと発生を防ぐことが可能です  

 

用土

水はけ、水もちのよい土壌を好みます。

【庭植え】
植え場所に、直径、深さともに30cm程度の穴を掘りましょう。
掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。

【鉢植え】
赤玉土(小粒)6、鹿沼土4に腐葉土少々の割合でブレンドした、水はけと水もちのよい土を利用するとよいでしょう。
あらかじめ草花の栽培用に配合された培養土を利用してもOK。
初心者なら市販の培養土を使うほうが手軽です。  

 

ふやし方

りんどうの増やし方は3つあります。

・株分け
・挿し芽
・種まき

【株分け】
・株分けの適期は3〜4月
・株を掘り上げて土を落とす
・2〜3芽つけて根を切り分ける 大株に育つと、存在感が大きくなりすぎて持て余してしまうことも。

株を小分けにすることで、株が若返って再び勢いよく生育するメリットもあります。

【挿し芽】
・適期は5月上旬〜6月上旬
・春に伸びた若くて勢いのある新しい茎を選んで切り取る
・市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した茎を挿し
・直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理
・発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します
・大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう

挿し芽で増やすメリットは、採取した株のクローンになることです。

【種まき】
・秋の開花後にできる莢が黄色く変色したら、中に入っている粉のように小さなタネを採取
・密閉容器に入れて保存
・翌年の3月下旬〜4月中旬に、種まき用のトレイに園芸用培養土を入れてタネを播き、霧吹きで水やりします
・発芽後、込んでいる場所があれば間引きましょう
・本葉が2〜4枚ついたら、鉢上げのタイミング
・直径6cmの黒ポットに園芸用培養土を入れ、苗を植え付けます
・表土には緩効性肥料を置き肥
・最後にたっぷり水やり
・1〜2週間に1度を目安に液肥を施して育苗します