アブロチン
赤くて可愛いお花です。日光が大好きな明るいお花なんです。
難易度 |
形態 |
★★☆☆☆ | 低木、つる植物 |
原産国 |
花期 |
ブラジル | 4月中旬~11月上旬 |
草丈 |
耐寒性 |
0.2~1.5m | やや弱い |
管理 |
日当たり |
[夏]半日陰 [冬]半日陰 | 日当たりと風通しのよい場所 |
水やり |
耐暑性 |
土が乾いたらたっぷりあげる | やや弱い |
植替え |
|
4月から6月 |
特徴
アブチロンは下垂気味に長期間咲く花が魅力の熱帯花木です。
最近では、鉢物向きのコンパクトでよく開花する品種が増えてきていて、ますますアブチロンの人気が高まっています。
アブチロンの原種は、半つる性のメガポタミクム(Abutilon megapotamicum)と低木のストリアツム(A. striatum)が交配親です。
関東地方南部では戸外でも冬越しすることがよくあるそうです。
北風の当たらない条件のよい場所では庭木として楽しむこともできます。根詰まりを起こすと生育が衰え、特に夏ごろには枯死する・・ということもあるので、大きくなってきたら植え替えをするように、ケアを怠らないことが栽培上の重要なポイントになります。
アブチロンは日光をとても好みます。
なるべく日当たりのいい場所に置くようにしましょう。
冬場室内に取り込む場合も、なるべく日光が当たる場所に置いて下さい。
水やりは、冬を除いて表面が乾いたらたっぷりあげましょう。
冬はアブチロンの冬は生長期が静まる期間なので、この期間は、水やりの頻度を減らすようにしましょう。
土の状態は、やや乾燥気味の方がいいです。
アブチロンの花言葉
憶測・恵まれた環境・真実はひとつ
肥料
アブチロンは基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。
春から秋の成長期に緩効性化成肥料を規定量施すほか、開花しているときは液体肥料も1週間に1回程度併用して施すとよいでしょう。
植え付けのときに土の中にゆっくりと効く肥料を土に混ぜて置くと、馴染んで生長していきます。
ただし、冬場の成長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の成長期に与えるようにしましょう。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うとコバエの発生を予防することができます。
病害虫
アブチロンは特に気をつける病気はありません。
そのかわり、害虫には注意しましょう。
【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
〜予防〜
スプレーを使って葉が乾燥しないようにするといいでしょう。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
〜予防〜
見つけたら粘着力が弱めのテープなどを使ってぺたぺたとアブラムシを取り除きましょう。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
〜予防〜
カイガラムシは過湿を好むので、風通しの良い場所で植物を育ててあげましょう。
【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
〜予防〜
じめじめした場所を避け、風通しの良いところで管理しましょう。
用土
水はけのよい用土が良いでしょう。
赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土の配合が適します。ただし6号鉢以上は赤玉土を中粒にしましょう。
市販のものでも大丈夫です。
土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
ふやし方
アブチロンの増やし方は「挿し木」があります。
【挿し木】
4月〜6月が適期です。
切り戻しで落とした枝を30分程度水に浸け、バーミキュライトなどの綺麗な土に挿しましょう。
根が出てくるまで明るい日陰で管理し、その期間は土が乾かないようにしましょう。